キッチンにいながら生ゴミを粉砕し、下水へ直接流せるディスポーザー排水システム。
生ゴミを出す手間が省けるため、近年、ディスポーザーをシンク下に設置するマンションが増えていますが、ディスポーザーには重大な落とし穴があります。
ディスポーザーから排出される生ゴミには、粉々に砕かれた野菜くず、魚や鳥の骨、卵のカラなどが含まれています。
これらの生ゴミは、比重が重いため水流に乗らず、横枝管(横に延びる排水管)の底に溜まり、この堆積物が様々な問題を引き起こすのです。
これまで普及してきた排水管洗浄の工法としては、スネークワイヤー工法や高圧水洗浄工法などがありますが、
いずれも以下のような問題点がありました。
ディスポーザー排水システムにおいては、台所の流し台より排出される油脂分などに加え、粉砕された生ゴミは卵の殻・魚の骨など比重の重いものが管の底に堆積します。
この堆積物を粉砕して立本管へ搬送することが重要ですが、一般的な枝管洗浄ではそれが十分にできませんでした。
一般的に使用されている逆噴射ノズル(後方噴射ノズル)では、比重の重い堆積物は手前に引き戻され、立本管への搬送ができず、枝管内に残ってしまいます。
また、横主管・合流本管では、粉砕された骨や卵の殻など比重の重いものが管底へ推積します。
掃除口より洗浄ホースを入れて洗浄するため、赤線(羽根廻り、容器の内面およびUトラップ内)の洗浄ができません。
堆積物は生ゴミが腐敗し、異様なまでの悪臭が発生してしまいます。逆噴射ノズルでは、掃除口より室内に悪臭を引き込んでしまいます。
オゾン旋回洗浄工法は、タイキ工業独自開発の排水管洗浄工法です。排水管にノズル付きホースを挿入して水流によって洗浄するのは従来工法と同じですが、使用する機材や動き方に様々な改良を施すことで、高い洗浄力を実現。ディスポーザー排水管に堆積した生ゴミも効率よく押し流す、効果的な洗浄を可能にしました。
ディスポーザー排水においては比重の大きい生ゴミが流されず、横主管・横枝管へ堆積します。横主管の徹底的な洗浄は、その他の配管の流れのためにも非常に重要です。当社は、独自の「エア・ジェット搬送システム」を用いて、効率的な横主管・横枝管洗浄を実現しています。